【ニュース】みなさん所得税の算出方法ご存知ですか?『所得増税、増収は1000億円超に 高所得層300万人対象』
最近、所得税の増額とかなんやらニュースでやっていますが、恥ずかしながら、イマイチよく分かっていないので、少し調べてみました。(誤っている箇所がございましたら、ご指摘ください。m(。・ε・。)m)
給与所得控除って何?
まずニュースを読んでいて、よく分からなかったワードとして、「給与所得控除」というワードがありました。
「給与所得控除」は簡単に言うと、会社員の経費のようなものらしいです。
会社が売上から経費を引いて、利益を算出するように、勤務にかかる経費として、課税の対象とならないものが「給与所得控除」となります。
給与所得控除の金額の計算は給与等の収入金額に応じて、それぞれ金額が変わります。
詳細な計算方法は国税庁のホームページが一番確実です。
上記のページで例を挙げると、年収600万円の人は、
600万円 × 20% + 54万円 = 174万円 が給与所得控除の金額となります。
年収700万円の人は、
700万円 × 10% + 120万円 = 190万円 が給与所得控除の金額となります。
年収800万円の人は、
800万円 × 10% + 120万円 = 200万円 が給与所得控除の金額となります。
年収1,200万円以上の人は、一律で220万円が給与所得控除の金額となります。
この「収入」から「給与所得控除」を引いた金額が「所得」ということになります。
基礎控除って何?
ニュースを読んでいて、もう一つ分からなかったワードとして「基礎控除」がよく分からなかったです。
国税庁のホームページによると、
確定申告や年末調整において所得税額の計算をする場合に、総所得金額などから差し引くことができる控除の一つに基礎控除があります。
ということらしいです。
すべての納税者が無条件に差し引ける所得控除という扱いで、上記で求めた「所得」から「基礎控除」といった「所得控除」を引いた金額が「課税所得」になります。
この「基礎控除」は現在一律38万円なのですが、今回のニュースによるとこの「基礎こ控除」を10万円引き上げるということなので、収入がある人全てが減税の恩恵を受けるということになります。
ただ、一方で上であげた「給与所得控除」について、控除額の上限を引き下げ、年収1千万円以上で年220万円の控除から、800万円以上で年190万円の控除とするようなので、結果的に収入が800万円以上ある人はトータルでみると増税となるようです。
どれくらい増税となるのか?
どれくらい増税となるのか、具体的に収入が800万円と想定して計算してみます。
ここでは簡略にするため、「基礎控除」以外の「所得控除」(医療費控除、配偶者控除など)は考慮しないものとします。
収入800万円のケース
■現状
収入:800万円
給与所得控除額:200万円
基礎控除額:38万円
課税所得:800万円 - 200万円 - 38万円 = 562万円
所得税額:562万円 × 20% - 427,500円 = 696,500円
■今後
収入:800万円
給与所得控除額:190万円
基礎控除額:48万円
課税所得:800万円 - 190万円 - 48万円 = 562万円(←えw)
所得税額:562万円 × 23% - 427,500円 = 696,500円
■結果
現状:696,500円
今後:696,500円
変わらないじゃん!笑(計算間違っているのかな。。。)
給与所得控除が10万円分下がった一方で、基礎控除額が10万円上がっているので、結果は変わりませんでした。。。。
収入1,000万円のケース
■現状
収入:1,000万円
給与所得控除額:1,000万円 × 10% + 120万円 = 220万円
基礎控除額:38万円
課税所得:1,000万円 - 220万円 - 38万円 = 742万円
所得税額:742万円 × 33% - 1,536,000円 = 912,600円
■今後
収入:1,000万円
給与所得控除額:190万円
基礎控除額:48万円
課税所得:1,000万円 - 190万円 - 48万円 = 762万円
所得税額:762万円 × 33% - 1,536,000円 = 978,600円
■結果
現状:912,600円
今後:978,600円
おお!
66,000円も所得税の金額が変わりますね。。。
今回の税制改正では所得が多い人ほど所得税が増額となるようです。
まだ現時点では改正案が確定しておらず12月14日に決まる見込みのようですので、今後も注目していきたいと思います。