【書評】配当収入を得たい人必見『10万円から始める高配当株投資術 低リスク、低予算で1億円儲ける方法』
『10万円から始める高配当株投資術低リスク、低予算で1億円儲ける方法』という本を読んだので、書評です。
- 作者: 坂本彰
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2017/05/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
サマリ
株式投資を始めたばかりの人でも、わかりやすい内容で、どんな買い方、売り方をすればよいか、どんな株を選んだらよいか、売買するときのタイミングを紹介してくれるものとなっています。
学んだこと
一時的な下落なのか、慢性的な下落なのか
僕は何が一時的な下落で、何が慢性的な下落なのか分かっていませんでしたが、この本では「想定できる悪材料」は、一時的な下落と説明しており、なるほどなと思いました。
過去に経験ずみの経済問題や発生することが事前想定できる範囲の悪材料が起こった場合は、往々にして一時的な下落 で終わり、再び株価上昇に転じるパターンが多くあります。
逆に、「想定できない悪材料」(例えば、同時多発テロ、東日本大震災など)は、回復までに数年単位かかるため、こういうときは株式は基本的に早めに手放したほうがよいというのが、この本のスタンスです。
株価が下落しているときの考え
自分の所有している株価が下がっているときは、どうしても気になってしまうものです。
そういう時の考え方についても、この本で学ぶことができました。
「途中で怖くなることはないのですか?」と聞かれることがありますが、PERや配当利回りをきちんと確認し、判断材料に使うことで、効率よく分散投資することができます。 実際、この時も、業績が安定していることや、高い配当利回りが株価下落のブレーキの役目を果たすため、そこまでの恐怖心はありませんでした。
きちんとその企業の業績をちゃんと確認していれば、その際に発生している株の下落は心配する必要はないということです。
買う理由、売る理由をはっきり持つ
この本では、株を購入するとき、売却するときは、その理由を明確にしなさいと説明しています。
たしかに僕の場合、購入する理由や売却する理由を明確にしてこないまま、株を売買しているので、今後は買う理由、売る理由を明確にし、それを記録しておくことで、なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかを振り返ることができるようになると思いました。
初めて購入する株式の場合、購入した理由や購入株数、株価、会社の事業内容などを簡単に書きます。購入した後は「四季報」の業績予想や決算短信資料の内容を書き写して、業績のフォローをしていきます。ノートに書くことで頭が整理でき、サプライズとなりそうな材料を探せるからです。 また、売買や業績推移をノートに書くことで、株価と業績のギャップや変化をつかみやすくなり、成功パターン失敗パターンも見えてきます。手間はかかりますが、それ以上の恩恵が必ずあるので、ぜひ試してみてください。
対象者
配当狙いで収入を得たい初心者の方は本書を読むとかなりためになる部分が多いと思います。
株式投資をすでにやっていて、ある程度の知識のある方でも、著者である坂本さんがこれまでに経験されてきたノウハウを得ることができるので、非常におすすめです。
坂本さんのブログは今後要チェックです。