【書評】仮想通貨の初心者の方必見『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』
最近、何かと世間を騒がせている仮想通貨ですが、何も知らなかったので、勉強しなきゃと思い、『いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン』を読みました。
- 作者: 大塚雄介
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者について
本書の著者は大塚雄介さんで、最近話題になっているコインチェック株式会社の取締役の方です。
ちょうどこの本を読んでいるときに、コインチェックが顧客から預かる約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出するという事件が起こり、複雑な心境で本を読むことができました。笑
サマリ
仮想通貨とはなんなのか、既存の現金、クレジットカード、電子マネーやポイントとの違いを取り上げ、分かりやすく違いを説明してくれるものになっています。
また、仮想通貨の作り方やブロックチェーン技術の概要も説明してくれて、初めて仮想通貨を学ぼうと思っている人にとっては、ありがたい内容となっています。
その後、ビットコインの安全性について説明する章があるのですが、こんなことが書かれています。
ビットコインは、多くのコンピューターによって分散処理されているので、そのうちの一カ所が攻撃され、仮に記録を書き換えられたとしても、その取引は認められません。不正が入り込む余地は、その分、小さいといえるのです。 大塚雄介.いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン(Kindleの位置No.1286-1288).株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン.Kindle版.
今回の事件では詳細が分かっていないので、なんとも言えませんが、不正が入り込む余地は小さくなさそうです。。。
今後、今回の事件はどうして発生したのか、どこに不正が入り込む余地があったのかニュースをウォッチして考察したいと思います。
学んだこと
- 仮想通貨のマイニングについて
仮想通貨はどうやって増やすのだろうと疑問に思っていたのですが、本書を読んでマイニングという手法を用いて、増やしているということが理解できました。
マイニングについては、膨大なリソース(設備や電力)が必要ということも理解できました。
- 海外送金の迂回経路になりうる
今後、仮想通貨が投機の対象ではなく、生活のインフラとなっていくのであれば、海外送金や細かいお金の受け渡しがかなり便利になるということが分かりました。
例えば、飲み会のお金を誰かが立て替えて、みんなから集金しなければいけないとき、現金だとおつりを用意する必要があるのですが、仮想通貨の場合それがなくなり、ぴったりの金額を送金するだけで済むということができるというのは、便利だと思いました。
- ブロックチェーンという技術について
恥ずかしながら、僕はブロックチェーンについて、これまであまり学んできませんでした。
なぜブロックとチェーンなのかをこの本を通じて、学ぶことができました。
読むべき対象者
仮想通貨を始めたい人や気になっている人は、この本を読むべきだと思います。
また、今回の事件で大塚さんの考え、主張を知りたい方も読むべきだと思います。
僕はこの本を読んだ上で、やはり自分として納得できない部分が多いので仮想通貨はやりませんが。。。