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【読書メモ】心の救急箱『NYの人気セラピストが教える自分で心を手当てする方法』

NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法

NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法

最近職場が変わったこともあって、何かと気疲れがしていることが多いです。僕自身メンタルが強い方ではないので、睡眠障害になったり、落ち込むことが多かったりと何かと心の問題を抱えています。実際に心療内科に通ったりして、何かと薬に頼ることもしばしばあります。

そんな中、運動をしたり、健康によいものを食べたりと体のケアする人は多いと思いますが、ここ最近は心のケアも大事なんだなと思うようになりました。 特に体のケアが大事なのは重々わかっている人は多い中、心のケアを考え実践している人はどれくらいいるのかと思ってしまいます。

この本は特に日々の心のケアの方法を最近の研究でわかってきたことを踏まえ、具体的に説明してくれています。 また、ケア方法だけではなく、各ケア方法の最後部分で、こうなったら精神科や専門家のところに行きましょうと限界値まで示してくれ、「心の救急箱」として読むことができました。

特に読んで欲しい方は、心の不調を感じている方です。 心が不調と自覚しているのは、まだましなのですが、なんか最近イライラするとか何かと不安に思ってしまう方にはオススメの本となっています。 心の悩みについては、誰しもが経験することなので、正直誰しもが知っていて損はないと思います。

実際にこの本の中でこんな一文があります。

私たちは体の不調をうまく手当てできるのに、なぜ心の不調になるとお手上げなのでしょう?その答えは、心の手当ての方法を学んでこなかったからです。

この本では下記のような心の悩みについて、それぞれ詳細に具体的な事例を交えて対象方法を教えてくれる、そんな内容になっています。

  • 自分を受け入れてもらえなかったとき
  • 誰ともつながっていないと感じるとき
  • 大切なものを失ったとき
  • 自分が許せなくなったとき
  • 悩みが頭から離れないとき
  • 何もうまくいかないとき
  • 自分が嫌いになってしまったとき

上記で挙げた悩みは少なからず人間であれば、感じる瞬間があるはずです。 僕の場合は特に、「自分を受け入れてもらえなかったとき」の章がとても参考になりました。

どの章でも実際に著者であるガイ・ウィンチさんの実際のセラピー体験が紹介されていて、実際にどんな風に心の不調を改善していったのかを説明してくれています。

僕の場合、「自分を受け入れてもらえなかったとき」の章が参考になったと上でも述べましたが、実際にいじめとまではいかなくても小さな拒絶体験はいくらでも日常生活の中に潜んでいます。 (職場で軽くミスしただけなのにひどく怒られた、なんとなく誘いに断られたなど)

そんな拒絶体験への対処法として、ガイさんはこんな説明をしています。

拒絶体験をしたときは、自分に甘いくらいでいいのです。傷口を保護し、直してやるのが先決です。とはいえ、自己否定の声を無視するのは簡単ではありません。油断すると頭の中に「だから自分はだめなんだ……」という声が響いてきます。その声に負けないためには、自己否定の内容に反論し、自分にやさしい考え方を採用するのが効果的です。自分を必要以上に責めないように、公平な見方を手に入れましょう。

そのあとに詳細な自己否定を改善するエクササイズ内容が紹介されているのですが、ここでは割愛します。

これを読んだとき僕はちょうど軽い拒絶体験で落ち込んでいたので、救われたような気持ちになりました。

実際にエクササイズをやってみると心の痛みが和らいだように感じました。

その他にも様々な心の傷に対し、この本では科学的な根拠をもった手法でエクササイズを紹介されています。

この本の終わりの部分で、

生きていれば、誰もが傷つきます。
心の傷はこれまで専門家の領域とされ、軽い傷を自分で手当てする方法はほとんど論んじられてきませんでした。そのせいで傷をどんどん悪化させ、病院に駆け込む人が少なくなかったのです。
この本で紹介した手当ては、心が傷ついたときのための救急箱です。病院に行くほどではないけれど、ヒリヒリと痛むようなときに、まずは救急箱を開いて手当てしてください。

とガイさんが語っています。

もっと早くこの本に出会い、心のケアの方法を知っていれば、もう少しマシな精神状態だったのかもしれなかったと思う一方で、今この本に出会えてよかったと思いました。 心が痛むときは絶対にこの本を読み返して、エクササイズを実践すると思います。

みなさんも「心の救急箱」を自分の中に持ちませんか?