一軒家の購入を迷っている人からアドバイスを求められたので、統計的にアドバイスした件
先日、知り合いの人から家を買おうと思っていると相談を受けました。
いろんな家を内見したけど、結局どれにしようか決めかねている中、1軒だけ気になる物件があるとのことでしたが、価格が適正なのかどうか分からず迷っているとのことでした。
どこかで同じような話題を見かけたなーと思って、良く考えて見たら、最近読んだ本んで『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』で同じような事例が載っていたので、それを参考に統計的に価格を算出してみました。
ちなみに僕の書評はこちらです。
- Googleスプレッドシートに数値を入力
- アドオン「XLMiner Analysis ToolPak」の追加
- 「XLMiner Analysis ToolPak」の設定・計算
- 希望のお家の価格算出
- 知り合いの方に報告
Googleスプレッドシートに数値を入力
『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』ではエクセルを使用して、重回帰分析を行なっているのですが、僕のPCにはエクセルが入ってないので、今回はGoogleのスプレッドシートで算出する手順を記載したいと思います。
まず、Googleスプレッドシートに物件のサンプルとして情報を入力していきます。
入力するデータのソースとしては、「Yahoo!不動産」を利用しました。
選んだ不動産情報の条件としては、
・新築
・地域
で今回絞りました。
「Yahoo!不動産」で情報を確認し、スプレッドシートに情報を入力します。
今回は10件の不動産をサンプルとして選択し、入力しました。
また、今回はシンプルな計算にしたかったので、土地面積、占有面積、駅徒歩時間を説明変数として、算出することにしました。
(他にも、床暖房の有無、駐車場の有無とかを盛り込んでもおもしろいかなと思いました。)
アドオン「XLMiner Analysis ToolPak」の追加
Googleスプレッドシートはそのままでは、重回帰分析ができないので、アドオンの追加が必要となります。
下記サイトを参考に「XLMiner Analysis ToolPak」というアドオンを追加しました。
【IT】多変量解析(重回帰分析)をexcelとGoogleSpreadSheetでそれぞれやってみる② | やまけんブログ
「XLMiner Analysis ToolPak」の設定・計算
上記のサイトを参考に「XLMiner Analysis ToolPak」 の設定、計算を行うと下記のような結果が出力されます。
この結果の「Coefficients」(係数)を参考に希望されている物件の価格を算出していきます。
※「Intercept」(切片)と土地面積の「P-value」(P値)が高いのが気になりますが、一旦ここでは無視します。。。
希望のお家の価格算出
知り合いの方の希望している物件が、
土地面積:105.51㎡
占有面積:100.09㎡
駅徒歩:6分
なので、上記で算出した係数をかけて、価格を算出します。
すると、統計的に僕の知り合いの方の希望する物件の価格が算出されました。
統計的には5,380万円という試算になりました。
実際の価格は、5,080万らしいので統計的には割安な物件ということになります。
他にもさまざまな要素があるので、一概に割安とは言いきれませんが、土地面積、占有面積、駅徒歩時間だけで見ると割安という結果になりました。
知り合いの方に報告
この結果を知り合いに報告したところ、下記のようなコメントをいただきました。
「なるほど!物件の価値、値段も悪くなさそうだね!前向きに検討できそう!」
購入に向けて、一つの指標として参考になったようで、非常にうれしかったです。
今後、食事をおごってくれるそうです。笑
算出するまでにかかった時間はトータルで30分もかかっていないので、それで食事をおごってもらえるなんて、うれしー(◍ ´꒳` ◍)b
今回、『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』で紹介されていた方法を割とそのまま利用したのですが、応用すれば仕事でも根拠を持った数字で、いろいろ説明できそうなので、どんどん利用していきたいと思います。
みなさんもエクセルが使用できれば、簡単に計算できるので、物件の購入や賃貸物件の検討をしている人がいらっしゃったら試してみてください。
めんどくさければ、僕にTiwitterでDMいただければ、ベストエフォートで対応いたします。笑