【読書メモ】今の時代の幸せのヒントを与えてくれる『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』
本を読んだメモです。
- 作者: 吉田尚記,石川善樹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/09/21
- メディア: 単行本
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タイトルにものすごく興味が湧いたので、『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』を読みました。
予防医学を専門とする石川さんとニッポン放送アナウンサーの吉田さんの対談形式の本で、正直に読んだ感想を言うと、もっと科学的で論理的な内容かと思いましたが、全然科学的ではなかったところが残念でした。
でも、僕なりの新しい発見がいくつかあり、幸せになるためのヒントを得られた点では有意義な本でした。
究極のゴール
この本の最初の方で、
究極のゴールは「朝ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りた気持ちで眠れるか」
という文言がありましたが、まさにその通りで、これが世の中の人のゴールと共感を持つことができたのですが、どうすればこのような状態になれるのかは、この本の後半で解説されていました。
どうすればゴールにたどり着けるか
どうすれば上記の究極のゴールにたどり着けるかは石川さんが後半でこのように語っています。
それぞれ自分の「祭り」を見つけなきゃいけないわけですよね。で、自分が何をしていると楽しいか理解するには、過去の楽しかった経験を「分類」して、それを「抽象化」する作業が必要です。
例えば、僕の場合最近はテニスをしているときが楽しいのですが、少し分類し、抽象化すると僕は運動好きだということが分かります。 そこで、他のスポーツにもチャレンジしてみると新しい発見があったりして、より楽しむことができると石川さんは主張しています。
その際に、苦手なことや嫌なことがあって失敗しても死ぬわけではないので、50歳くらいまではいろんなことにチャレンジしようと言っている石川さんと吉田さんが話しているのは驚きでした。
好きをベースに得意なことを見つけ、ある程度得意になったら、別のことにもチャレンジする。 この繰り返しが幸せになる秘訣なのかもしれません。
そして、その得意なことが「身近な人に認められる」→「業界から認められる」→「別の業界から認められる」ということになれば、ほっといても大量の物事が入ってくるという感じで、自分の得意なことのレベルを把握しておくことが大事と後半で語っています。
これは普段の仕事にも応用できることで、たとえば僕のようなシステムエンジニアの場合、Linuxが得意であれば、それをベースにLinuxの知識を深め、同僚からあの人はLinuxが得意と認められる。その次に、OSSコミュニティや外部の勉強会などに参加して、業界から認められるというプロセスがあるかと思います。
この本では他にも幸せになるためのヒントを与えてくれるような本になっているので、少なくとも幸せについてじっくり考えたことがない方にはおすすめです。
キーワード
僕がこの本で気になったキーワードは下記のとおりです。
- 感情のチェックリスト
- 孤独遺伝子
- 人生を支えるコンセプト
- 経済複雑性指標
このあたりのキーワードに興味を抱いた方もぜひ読んでみてください。