【映画】『ボヘミアン・ラプソディ』の感想
友人に誘われて、11/9に日本で公開された『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞しに行きました。 僕自身、そこまでクイーンファンではないものの、「We are the Chanpions」とか「We will rock you」とか有名な曲を知っているぐらいでした。
ただ、予習としてApple Musicでボヘミアン・ラプソディのオリジナル・サウンンドトラックがあったので、それは事前に聴き込んでいきました。
この映画はクイーンの歴史を追った映画なのですが、正直めちゃくちゃ面白かったです。 クイーンの誕生からフレディさんの死まで描かれているのですが、その間の一つ一つの出来事が実に人間味溢れていて、コアなファンはもちろん、恋愛に悩んでいる人、自身のセクシュアリティに疑問を持っている方や音楽やフェス好きな人や様々な方の心に刺さる映画となっています。
映画の途中途中で演奏される名曲の数々がそれぞれのシーン、場面に重なりとても濃い映画となっています。
ボヘミアン・ラプソディの面白さはどこにあるか
なんでこんなに面白かった、感動したのだろうと僕自身見終わった後、振り返ってみました。
まず、ボーカルのフレディさんには様々なコンプレックスがあるという点がクイーンという物語を際立たせています。
- 自分がイギリスに住みながら、インド出身であるというコンプレックス
- 出っ歯であるということのコンプレックス
- 自分がゲイであるというセクシュアリティに関するコンプレックス
これらのコンプレックスがいろんな形で絡まり、スターとなったフレディさんは様々な問題を抱え悩みに悩みます。
これが数々の名曲が生まれた要因のひとつとこの映画を見て感じました。
一人の人間として、晩年は病を抱えながらも、そういったコンプレックスを乗り越え、ライブエイドという世界中で同時放送された大規模なライブを成し遂げた、その姿に勇気付けられました。
とにかくフレディさんの人間味が溢れているそんな映画となっています。
別の側面からこの映画の面白さを考えてみると、それはもちろんフレディさんの周囲にいる人物になるわけですが、それはクイーンのメンバーだったり、家族だったり、恋人だったり、マネージャーだったりします。
そういった周辺の人に、ときには裏切られたり、逆に裏切ったりと様々な衝突を繰り返します。
映画を観ていると、こういった光景は一見フレディさんというスターだから、こんな波乱万丈な出来事が起こるのだと感じるかもしれませんが、よくよく考えてみると僕たちの周りにも規模の大小はあるにせよ、同じような出来事があると思います。
親に反発してみたり、同僚と仕事のことで衝突したり、恋人に振られたりと意外とフレディさんが体験していることは、人間であれば誰しもが体験しているので、そういった場面に共感できる点もこの映画の面白さのひとつなのではないかと感じました。
個人的に感動したシーン
個人的には、最後のライブエイドの再現シーンを観たときはとても感動しました。 実際のライブエイドの動画はYouTubeにアップされているので、見てみてください。
僕は映画を観終わった後に、ライブエイドの動画を見たのですが、再現率がとても高い!
フレディさんを演じたラミ・マレックさんは相当この動画を見込んだのではないかと思うぐらい再現率が高いことに驚きでした。
また、ライブシーンだけでなく、楽屋から実際のライブ会場までフレディさんが向かうシーンは高揚感がとてもすごかったです!
やったる!絶対成功させる!そんな気合いの入ったシーンでした。 自分のコンプレックスを受け入れ、持てる限りの力をぶつけてやる、そんな感じがしました。
また、最後エンドロールでフレディさんのその後について、説明されている時間も印象に残りました。
ジムという恋人と一緒に過ごしたということが説明され、死の間際まで一緒だったことが説明されていました。 性別が何であれ、自分が愛している人と最後までそばに一緒にできるのは幸せだなと感じました。
そういえば僕の祖父も最後はガンで病院で亡くなりましたが、最後の最後まで祖母が病室にいたということを思い出しました。
別に死に方に良し悪しはないと考えていますが、できれば僕も愛する人に囲まれて、死にたいなと思いました。(まだまだ死にませんが。笑)
まとめ
とにかくフレディの人生に触れ、セクシュアリティのことだったり、家族のことだったり、病気のことだったり、人生のことだったりと色々考えさせられる映画となっていて、かつ音楽でも盛り上がれるので、かなりおすすめの作品です。
ボヘミアン・ラプソディもう1回観たい!